皮革を選び出す。キズなどのチェックをして型紙をあて、各パーツごとに裁断する。
袋物の価格構成のなかで主材料が占める割合は高いので、歩留まりを良くし、材料を効率よく利用するためにも材料の特質を生かし、最高の仕上がりが得られるようにするためにも、裁断は注意力を要する作業である。
そのままの皮革の状態だと重い製品になるので、一定の厚さに革を漉く。
軽くしなやかに補強するために、スライサー(不織布)を裏貼りする。
金型を裏貼りした皮革にあて、クリッカー(裁断機)で抜く。
裏地は布の場合と同様にタテ目、ヨコ目を使い分ける。
芯材もタテ目、ヨコ目を使い分けないと、なめらかな曲線を描くことができない。
バッグに必要な金具類、ファスナーなどを揃える。
革を型紙に合わせて裁断した後、必要に応じて部分的に薄くする。
革漉きは縫製の加工をやりやすくするためと仕上がりを美しくみせるために行う。
裁断と革漉きが終わった部材を糊付けなどをして組み立て縫製していく。
縫製は指定された形状を作り出すだけでなく、デザインの微妙な味を表現する工程でもあるから、その仕上がり後の状態を想像する力とイメージを実物に移す技術が要求される。